こちらは恐竜時代の白亜紀に生きたワニ(クロコダイル)の背中の装甲板の化石です。
装甲板とは、ワニの背中の鱗の下にある硬い板状の構造です。正式名称は鱗板(りんばん)、もしくは鱗板装甲と言います。
文字通り、敵の攻撃から身を守るために発達した硬い鱗です。ワニは体がかたいので、背中への攻撃に対して無防備です。しかし、仮に攻撃されたとしても、このような強固な板が並んでいては、致命傷は与えるのは難しかったでしょう。
ワニは現世でこそ食物連鎖の頂点にありますが、白亜紀においては必ずしも最強と呼べる存在ではなかったことでしょう。このような構造を持つのに十分な理由があったはずです。
ワニは共食いをすることで知られていますので、噛みつかれる機会は意外に多かったのかもしれません。
現世のクロコダイルの鱗板は、温度を感じるセンサーを備えています。この機能により獲物が近くにいるといち早くその存在を感知し、攻撃を仕掛けることができます。この鱗板装甲は、いわばレーダーのような機能もあったと考えられるのです。本標本はクロコダイルの鱗板装甲です。
標本の保存状態も素晴らしく、孔状の構造が見事に残っています。
鱗板装甲特有の孔状の構造。
スタンド置き。
サイズは6.8cm×6.3cmです。
ほぼ四角形。
無防備な背中を守る構造として、亀には甲羅があり、ワニには鱗板装甲があります。
100円玉との比較。こちらは新生代の標本ではなく、ずっと古い白亜紀の標本です。非常に状態がよく、本来の構造をしっかり残しています。
価格:
商品ID:ot1061
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Kem Kem basin, Morocco
サイズ:6.8cm×6.3cm
商品説明:白亜紀のクロコダイル(ワニ)の装甲板の化石
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