知名度バツグンの恐竜トリケラトプスの歯化石です。
写真下が歯茎方向で、上が植物と接する部分です。
もう一度、こちらの写真をご覧いただきましょう。植物と接するところ(写真上端)が擦り切れているのがお分かりでしょうか。
さらにアップ。トリケラトプスは上下の歯をすり合わせることで、白亜紀の硬い植物を噛み潰していました。そのため、歯が徐々に擦れていき、このような平坦な形になったと考えられています。
歯の根本はかみ合わせ部分よりも大きい。すり合わせる、ということは、それだけ歯に負担がかかる、ということです。それを支える根本の部分(歯根と言います)は太くなければいけません。
すり減るほど噛み合わせて大丈夫なのか、という疑問を持った人もいることでしょう。たしかに、我々人間で考えると、大変なことです。毎日の食事で徐々に歯がすり減ってしまったら、数年もすれば、歯がなくなってしまいます。ところが、恐竜はこんなに激しく歯を使っても大丈夫なのです。デンタルバッテリーという仕組みを備えており、歯は死ぬまで生え変わりました。
恐竜にとって、歯は何よりも大事なもの。歯を失ってしまえば、生存競争に負けてしまいます。中には千本を超える歯を予備として備えていたと言われています。
100円玉との比較。ほぼ同サイズです。
すり合わせにより、平坦な面ができているトリケラトプスの本物の歯化石です。
最後に一枚。摩耗していない箇所はこのような形になっています。この複雑な形が植物を切るときに役立ったのでしょう。
価格:
商品ID:di956
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:米国ヘルクリーク累層
サイズ:ロングカーブ計測2.8cm
商品説明:なぜ擦り切れているのか?トリケラトプスの歯化石
この商品は売却済みです。
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