非常に珍しい標本です。トゥーメディシンフォーメーションで採取された米国産の翼竜の爪の化石です。同層では、翼竜の化石がまれに採取されることで知られていますが、ご覧のように、全体形状をしっかりと残した状態の良い標本です。
ぐいっと反り返るような返しが特徴的です。翼竜に限らず、爪化石全体によく観察される独特の空隙が多数観察されます。これは獣脚類、草食恐竜問わず、爪の化石でよく観察される特徴のひとつです。トリケラトプスの角の化石でも、同様の特徴が観察されます。表面がキチン質によって覆われていたことに関係していると推察されます。
爪の中央にくぼんだラインが観察できます。これは突き刺して抜く際に、抜きやすくする構造と考えられています。包丁などの人工物でも同様の構造を持たせているものがあります。
種名までは定かではありません。ツゥーメディシンフォーメーションで採取される翼竜の候補としてはMontanazhdarcho minor(一属一種)が挙がります。
それにしても、全体の形状が見事に残っています。
ご覧のように、比較的小さな化石です。仮に種がMontanazhdarchoだとすると、ウィングスパンが2m(成体)前後であることから、爪化石としては、妥当なサイズでしょう。
小さくはあるもの、全体形状を残したすばらしい標本です。さまざまな角度から撮影しましたので、ご覧ください。
爪の化石に特徴的な、独特の孔が全体を覆っています。
色はやや赤みがかかった濃いブラウンです。
先端が鋭く湾曲した鋭いカギ爪です。この鋭い爪で上空から獲物を狙っていたのでしょうか。小さいながら、説得力のある力強い化石です。
価格:
商品ID:di852
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Two Medicine formation
サイズ:ロングカーブ計測2.2cm
商品説明:希少!ほぼ完全な形で保存された、翼竜の鋭い爪化石
7400万年前、白亜紀の地層で発掘
Two Medicine Formation,U.S.A.
この商品は売却済みです。
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