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アンモナイトの中身を拝見、ハーフカット標本/中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) 化石セブンスマホ専用サイト


頭足類の歴史は長く、古生代にはゴニアタイトやオルソセラスといった古い仲間が現れ、中生代にはご存じアンモナイトが繁栄し、現生には、イカやタコが生息しています。アンモナイトは、白亜紀末の大絶滅によって死に絶え、現生には存在していませんが、化石として沢山の標本が見つかっています。しかしながら、未だに謎が多い生物でもあるのです。


こちらは表面です。アンモナイト本来の殻が確認できます。


アンモナイトは、化石した殻が現代に多数発見されているわけですが、本体部分は肉ですので、きわめて発見されにくく、一体どんな形であったか、いまだに、よくわかっていません。現生のイカやタコのように想像・復元されていますが、本当は足が何本あったのか、どのくらい長い足だったのか、分かっていません。イカのように10本足で海中を遊泳したのか?それともタコのように8本足を駆使して地底を這いずったのでしょうか。同じ頭足類の仲間として、「生きた化石」として知られるオウムガイをもとに復元すると、浮沈する遊泳型のように想像しがちですが、系統としては、オウムガイより、イカやタコに近い生物になるそうです。となると、地底を這いずりまわるタコのような生態だった可能性もありますね。興味深いところです。


表面はきれいにポリッシュ加工されています。


隔壁に包まれた各部屋を、房と言います。本体が住んでいたところを住房、それ以外のところを気房と言いますが、気房はガスや水分を排出、充填し、浮沈するために使われたと考えられています。現生のオウムガイはその機能を持っています。


その意味では、本来、房は空洞でなければいけないわけですが、堆積するなかで、砂等が充填され、化石化することで、このような姿になっています。この標本は、房に鉱物がありますが、中には、空洞化している標本もあります。これは殻部が硬い鉱物に置換され、空洞部がやわらかい堆積物によって充填されていた場合、殻だけが残り、空洞の堆積物をほじくることで、簡単に崩れてしまう場合があります。殻だけが黄鉄鉱などに置換された場合は、メタルフレームのような面白いアンモナイト化石になります。


図鑑等の参考書を眺めるとき、このアンモナイトを傍らに置いて見比べてください。理解がぐっと深まります。

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価格

商品ID:an415

時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)

産地

サイズ:6.5cm

商品説明:アンモナイトの中身を拝見、ハーフカット標本

この商品は売却済みです。

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