まず印象的なのは、その大きな開口部。密巻きの典型のようなゴニアタイト。
こちらは裏面です。表面とは全く異なる模様。白と黒、その中間色を呈する殻は磨かれ光沢を帯びています。実に大胆な縫合線模様が全体に広がっています。
再び表面。密巻きの殻ゆえに、大きく開いた出口に、立派な縫合線が現れています。時代が古い頭足類の殻ほど、縫合線がシンプルな傾向にありますが、本標本はその典型です。
縫合線(ほうごうせん)とは、殻の内部を仕切る隔壁(かくへき)が外に現れた部分です。
ゴニアタイトの縫合線の面白い点は、時に鋭角に曲がるところです。この標本でも確認ができます。
開口部に近いほど黒い。これは個体が死に絶えた後、開口部にたまった堆積物と奥にたまった堆積物が異なることに起因していると思われます。ゴニアタイトにかぎらず頭足類の殻の化石では頻繁に見られます。
鋭角に曲がる縫合線。
100円玉との比較。裏面のグレイを基調として味わいに対して・・・。
表面の黒が多く入るツートン模様。どちらがお好みでしょうか?日替わりで展示面を変えるのも面白いですね。
価格:
商品ID:an1243
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:直径11.5cm 厚3cm
商品説明:2面で楽しめる!大胆な縫合線模様が印象的なゴニアタイト(アンモナイトの祖先)
この商品は売却済みです。
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