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アサフス・コワレフスキーAsaphus kowalewskiiは、オルドビス紀中期(4億8千年前)に現在のロシア近海に生息していた三葉虫の仲間。節足動物門・三葉虫綱・プティコパリア目・アサフス科に属する。 というのはよくある説明ですが、この三葉虫の最大の特徴は、長く伸びた眼の面白さも去ることながら、その”希少性”にあります。 この化石が産出するのはロシアのサンクトペテルブルグ(昔のスターリングラード)だけです。しかも、良質の標本となるとヴォルコフ河流域の堆積層からしか採れません。アサフス・コワレフスキーが闊歩したオルドビス紀時代には、東欧に内海があり、三葉虫が生存するに十分な環境がありました。 さらには細く長く飛び出した眼を完璧にクリーニングするためには、高い技術をもったプリパレーターの手を経由しなければなりません。 この細長い、カタツムリのような眼は海底に潜り込みつつ外の様子を伺うために使っていたようです。砂泥の中から潜水艦のように細長い眼をす~っと伸ばして辺りをうかがう様を想像してみてください。
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